ターゲット特化で急成長!外国人居住者向け自動車ローンLendbuzz(資金調達ニュース2021.06.21~2021.06.27)
今回は2021年6月21日〜6月27日の資金調達上位企業を紹介します!今回のピックアップは外国人居住者に特化した自動車ローンを提供するLendbuzzです。
まず先週の資金調達上位10社はこちらです!
第1位はMollieです。簡単にWebサイト・APPに決済機能を導入できる決済APIを提供する企業です。オランダ・ベルギー・ドイツなどStripeのシェアが低い地域を対象として成長しています。
第2位はTransmit Securityです。指紋・虹彩などの生体認証システムを開発する企業です。
第3位はTossです。支出管理やローン、P2P送金、株取引まで可能な韓国のフィンテックスーパーアプリです。
第4位はWeRideです。中国の自動運転自動車の開発企業です。自動運転タクシーと自動運転バスの2種類を開発しています。
第5位はLendbuzzです。独自の与信により外国人居住者に特化した自動車ローンを提供しています。
第6位はInsilico Medicineです。機械学習により開発期間・コストを削減する創薬プラットフォームを提供する企業です。
第7位はQuantaです。血液透析のための医療機器を開発する企業です。
第8位はGoStudentです。オンライン家庭教師のマッチングプラットフォームを提供しています。
第9位はFortoです。国際物流の手続きをデジタル化するドイツのデジタルフォワーダーです。
第10位はIllumioです。ゼロトラスト型のクラウドセキュリティソリューションを提供しています。
今回のピックアップは外国人居住者に特化した自動車ローンを提供するLendbuzzを紹介します。
Lendbuzzは、米国内で与信や社会保障番号がなくローンを組めない外国人居住者に対して、自動車ローンを提供する企業です。
米国内には、主に留学生や駐在員などローンを組みたくても組めない外国人居住者が4500万人以上存在しているそうです。Lendbuzzはこのようなターゲットに対して、学歴や職歴、財務状況などのデータを基に独自の与信基準により、即日で融資判断を行い、自動車ローンを提供します。
Lendbuzzの自動車ローンは、自動車ディーラーを通じて顧客に提供されます。自動車ディーラーにとっては、既存ローンでは審査に落ちていた顧客を獲得する機会を得られるため、店舗での導入が進み、現在300社以上のディーラーがパートナーとなっています。
今回のラウンドではウェリントン・マネジメントやゴールドマン・サックスに加え、日本からもMUFGイノベーション・パートナーズが参加、エクイティと融資により3.6億USDの調達を行っています。
アメリカでは、コロナによるロックダウンの終了後から自動車の販売台数は増加傾向にあり、自動車ローン自体を提供するスタートアップに加え、これまで書面で行われていたローンや保険の申し込みをオンライン完結させるツールを提供するスタートアップも成長しています。
日本でも新車・中古車ともに販売台数は増加傾向にあり、先日紹介したCarroもそうですが、自動車販売や購入における課題を解決するスタートアップは続々と生まれてきそうです。
そのようなビジネスを検討されている方がいましたら、是非お話しさせてください!