4500万人が利用するダイエットアプリNoom(資金調達ニュース2021.05.24~2021.05.30)
今回は2021年5月24日〜5月30日の資金調達上位企業を紹介します!今回のピックアップはダイエットアプリのユニコーンNoomです。
まず先週の資金調達上位10社はこちらです!
第1位はPerchです。D2Cブランドを買収〜成長させるThrasioモデルの企業です。Amazonの3rdPartyだけでなく実店舗に卸売するブランドも傘下に持ち、今回ソフトバンクビジョンファンドからの調達によりユニコーンとなっています。
第2位はKakao Japanです。漫画配信アプリ「ピッコマ」の運営企業です。カカオトークの運営からピッコマの運営に注力、2020年の売上は前年比3倍の376億円、売上トップのLINEマンガを抜き国内1位の漫画アプリとなっています。
第3位はNoomです。食事・運動の記録によりパーソナライズしたフィードバックを提供するダイエット管理アプリです。
第4位はContentsquareです。ユーザーがどこで・なぜ離脱したのかを可視化させる顧客体験分析プラットフォームです。サイト上すべての要素を自動的に識別し、クリック率・エンゲージメント率・離脱率などの指標を分析できます。
第5位はQuintoAndarです。ブラジルの賃貸物件の検索〜予約プラットフォームです。
第6位はBowery Farmingです。高層建築物で農作物を育成する垂直農業事業者です。
第7位はiviです。ロシアの定額制動画配信プラットフォームです。
第8位はAurora Solarです。発電量の予測に基づくソーラーパネル設置現場の設計や販売データの管理が行える太陽光発電事業者向けサービスです。
第9位はZetaです。クレジット・プリペイドカードの発行、ローン管理などのAPIを提供するインドのBaaSプラットフォームです。ソフトバンクビジョンファンドの参加によりユニコーンとなっています。
第10位はHomewardです。現在の住宅を下取り、新居の購入を代行して現在の住宅が販売完了した際に代金を精算する不動産購入の新たなモデルを提供しています。
今回のピックアップはダイエットアプリのユニコーンNoomを紹介します。
Noomは2008年創業、10年以上も提供されているダイエットと健康管理のためのパーソナルアプリです。
サービス内容は、食事・運動の記録に基づき自身のカロリー摂取状況の可視化、コーチングによりダイエットを目指すプログラムがメインコンテンツとなっています。
使い方は、登録時に普段の生活や体重・身長などの簡単な診断に回答、減量の目標を設定します。その後、毎回の食事と運動を記録することで、摂取カロリーと消費カロリーを自動的に反映、自分の状態を可視化してくれます。
1日の残り摂取可能なカロリーやダイエットにて適した食材かどうかが表示され、ダイエットを意識した食生活となるようです。
また、パーソナルコーチがつき、1On1チャットで生活習慣改善のためのコーチングが行われます。他にも同期間でプログラム参加中のメンバーとのグループチャットがあり、ダイエットのモチベーションを維持するための仕組みが実装されています。実際に利用者の実績では12週間のアプリの使用で94%が平均2.8kgの減量に成功しているそうです。
ダイエットを目的とするカラダ改善プログラムは月額5000円、他にも高血圧予防を目的とするプログラムは月額9000円で提供されており、個人向けだけでなく法人向けにも福利厚生プログラムとして導入できるプランが用意されています。
アメリカではロックダウン期間中61%の人が体重が増加しているそうで、2020年の売上は前年比約2倍に成長、世界中で4500万人が利用、400億円以上の売上となっています。
NoomはAppleヘルスケアとの連携や食品のデータベースを構築することで利用者のデータ入力の手間を省く改善行っていますが、毎回の食事の入力はかなりハードルが高い印象です。
ウェアラブルデバイスが普及する中で、Appleが提供するHealthkitのようにAppleWatchや他ウェアラブルデバイスで取得されたデータを活用できるアプリ市場は成長してくると考えられますが、現在の市場では睡眠管理のような便利なツールとしては存在するもののビジネスとして成長しているアプリは少なく、現在のような手入力なしで健康管理ができるようなPHR、もしくは使い続けるインセンティブが存在するPHRは今後大きくなる市場なのではないかと思っています。
もし新たなPHRを開発中の方がいましたら、是非お話しさせてください!