【CR卒業生インタビュー】第6期スマートショッピングアプリPricey
Code Republic卒業生インタビューでは、Code Republicの採択企業が創業時にどのように仮説検証を行ってきたかを紹介しています。今回は第6期スマートショッピングアプリ「Pricey」を運営する株式会社Wilico代表山本息吹樹さんにインタビューします。
サービス内容は?
どんなサイトやアプリからでも、2タップで最安値を発見、購入できるスマートショッピングアプリ「Pricey」を通じて、ミレニアル世代に適したショッピング体験を提供しています。
サービス開発のきっかけは?
弊社、創業当時は、糖尿病患者向けにサービスを提供していました。自分の父が前々から2型糖尿病を患っていたこともあって、そんな父のためにとサービスを作り、起業したのが弊社の始まりです。
実は、Code Republicは、当時の糖尿病患者向けのサービスで採択していただいています。
そんな我々が、なぜ、このEコマースの領域でスマートショッピングアプリを提供するに至ったのか。
きっかけは、一つ前のサービスでのユーザーヒアリングにありました。
糖尿病のサービスから、今のサービスにいたるまでに、6回ほどピボットしているのですが、前回のプロダクトを使ってくれていたユーザーの方に、ヒアリングしているときに、我々の想定していたプロダクトの使われ方とは全く違う使われ方をしていることを発見したのです。
そのときの使われ方が、今のプロダクトのUXの土台を形成しています。ヒアリングって大事ですね。
サービスの開発にあたり、どのように仮説検証を行いましたか?
たった一つの課題仮説だけを解決しえる、MVPを約10日ほどで開発し、即座にユーザーに使ってもらうことで、まずは、想定している課題があるのかを検証。そこから、いわゆるカスタマープロブレムフィットを目指して、課題をブラッシュアップしていきました。
10日で開発したプロダクトの質は、今思えば恥ずかしいレベルのものでした。それでも、ユーザーがついてくれるのであれば、その課題をそこまでして解決したいくらいに、深い課題であるということで、そういう課題をいかに見つけられるか。そこに全てをかけていました。
起業にあたりCRで得られたことは何でしたか?
事業的には大きく3つです。
- PDCAの回し方(回すたびに確度をどうあげていくか)
- 課題の要素分解方法
- プライオリティー思考(限られた時間を、なににどのように使っていくか)
そして、なにより最高の仲間を得られました。
同じく6期のcookpyファウンダー安井さん。
プログラム期間中、一緒にフィードバックを受けたり、ディスカッションしていくのですが、自分たちは、ユーザーもおらず、ピボットしまくっているのに、cookpyはテレビ取材を受けてるんです。比べても意味がないとはわかっていましたが、比べてしまうもので、人生で一番くらいに悔しかったです。
その悔しさが、僕を突き動かしてくれましたし、それ以外にも、たくさん切磋琢磨できました。
いまでは、最高の戦友です。
そして、本気で伴走してくれるCRのメンターの方々。
いまでは、投資家というより、仲間です。ピボットが続くなかで、根気よく相談に乗っていただけたこと、ディスカッションしていただけたこと。一生このご恩は忘れません。結果でお返しします。
最後に御社サービスをどのように使ってもらいたいですか?
昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、今、Eコマースの領域は世界的に大きな変革期にあります。こと日本においても、それは同じです。
近くの薬局で買えるようなものを、Amazonで買うようになったり(購買商品の変化)、買うものを決めてから検索して買っていたのが、インスタで流れてきたものを衝動買いすることが増えてたり(購買行動の変化)、今日、世界はすでに変わり始めています。
そして、その世界を変えていく主人公は、みなさん一人ひとりです。
我々Wilicoは、スマートショッピングアプリ「Pricey」をもってして、そんな主人公たちを後押ししていくことをここに誓います。