【CR卒業生インタビュー】第6期クラウドキッチンプラットフォームcookpy
Code Republic卒業生インタビューでは、Code Republicの採択企業が創業時にどのように仮説検証を行ってきたかを紹介しています。今回は第6期クラウドキッチンプラットフォームcookpyを運営する株式会社cookpy代表安井一男さんにインタビューします。
サービス内容は?
株式会社cookpyは、最先端のクラウドキッチンマネージメントプラットフォーム「cookpyクラウドキッチン」を運営しています。
私たちは飲食店やレストランブランドが無料でかんたんにデリバリー専用店舗を開業することを可能にする、KaaS(Kitchen as a Service)プラットフォームを提供しています。
サービス開発のきっかけは?
cookpyは、テクノロジーの力で外食産業をアップデートしCookでHappyを増やすことをを目指して作られたサービスです。
個店の飲食店舗様をメインに、個のレストランブランドがフードデリバリーを起点にして、より多くの挑戦をすることができる仕組みを創るべくサービスの開発を始めました。
サービスの開発にあたり、どのように仮説検証を行いましたか?
「cookpyクラウドキッチン」は、レストランブランドだけではなく、導入する飲食店舗の方々にもメリットがある仕組みです。
一般的な飲食店では、自前でデリバリーを導入しても思ったように売上が上がらず継続的な収益を上げられないという課題がありました。
そのような飲食店舗様向けに、弊社ではまず「すでにデリバリーでの売上実績のあるブランドとパートナーを組みオペレーションをマニュアル化してメニューごと提供」できる仕組みを作りました。
これにより、導入飲食店舗は「メニュー開発の必要がなくデリバリーの導入がスムースになり、且つ通常営業に無理の範囲で調理業務をプラスオンするだけでデリバリーで収益を上げることができる」という成功体験を持ち、結果的にcookpyを通して継続的にデリバリーに挑戦するというモチベーションアップへつながるだろうという仮説がありました。
その上で、このビジネスモデルではオフラインがメイン(ブランドとのパートナーシップ構築〜オペレーション開発、店舗様との折衝等)になるので、
まずは最小限のサービスの説明を記載しただけのWebページを最速で作りアップ、問い合わせはすべてL I N Eで受付→個別にオフラインで折衝、という最小限かつ最速でプロダクトをリリースすることで、とにかく早く飲食店舗様のニーズを検証できる体制を作り仮説検証を行いました。
起業にあたりCRで得られたことは何でしたか?
新たなサービスを思い描き起業することを選択する時、まずは起業家がひとり自分の頭の中でそれを妄想し駆け出すと思いますが、実際にサービスを創りユーザーに使ってもらいフィードバックを得て改善するサイクルの中において起業家ひとりで出来ることは本当に微々たることだということを改めて気づかせてくれました。
C Rのメンターの方達はそれぞれの起業家と本気で伴走してくれるので、投資家と起業家という構図ではなく、いつの間にかサービスを一緒に創っている仲間のような関係になります。創業期に叱咤激励をくれる非常に心強いパートナーができる事は、全てのシードの起業家にとって大きな精神的な支えに必ずなるだろうと思います。
最後にcookpyをどのように使ってもらいたいですか?
クラウドキッチンやフードデリバリーは全く新しい食体験をもたらす大きな可能性を秘めています。
それはもはや消費者の利便性だけで定義された市場の話ではありません。
デリバリーはマストになり、安全性が担保され、デリバリーを中心にマルチチャネルでメニューを提供できることがレストランプレイヤーとしてデリバリー市場の一部になるためのベースラインになる時代がやってきます。そして、今回のコロナショックにより思ったよりも早くそれは早いスピードでやってくるはずです。
このような時代を見据えて、新時代に適応し挑戦を続けるレストランブランドや飲食店舗を応援できるようなサービスにしていきたいと考えています。