Flipkartマフィアによるインドのフィットネススタートアップ「CureFit」
こんにちは。East Venturesのハミルトンです。
実は私、ダイエットインストラクターの資格を持っていて、ダイエット情報を集めるのが大好きです。書店に新しいダイエット本が並んでたら一旦目を通します。
運動するのも好きで、筋トレ、ヨガ、Feelcycle(どハマり)、ゴルフもレッスンに通い中です。下手でも地道に練習して上達する快感はたまりませんね。クロスフィットも同じ理由で少しハマったのですが、筋肉隆々になってしまったのでやめました。

そんなアクティブな私なりに、フィットネス関連企業の紹介をしていきたいと思いました。
まずは、元Flipkartの2人が創業したCurefitについてご紹介したいと思います。2020年3月に Temasek やユニリーバから$110Mの出資を受けている、nextユニコーンとして注目のスタートアップです。

Curefitの概要
創業ストーリー
資金調達状況
Curefitの概要
インドのバンガロールで、2016年に設立された会社です。フィットネスをはじめ、メンタルケア、ヘルスケアクリニック、健康食品などを提供するヘルスケア関連の統合プラットフォームです。
サービス内容は、Cult.fit、Mind.fit、Care.fit、Eat.fitの4つに分かれていて、それぞれで提供しているサービスが異なります。
4つのカテゴリごとにみていきましょう。
Cult.fit:オフライン、オンラインで提供するフィットネスセンター。
ここのほぼ全てのプログラムは自動化されています。ワークアウトはアルゴリズムによって自動で生成され、クオリティに関する多くのデータを追跡してクラスを管理しています。
顧客はアプリを通じてクラスを予約し、アプリ内でフィードバックを受け取って、自分の運動習慣を管理できます。
この分野では2016年に、トレーナー主導のグループクラスを提供するCULTを300万ドルで買収しています。2017年には、こちらもオフラインフィットネスのThe Tribeを買収しています。
現在約200のCultセンターがあり、今年中には上位20の都市で500に拡大する予定だそうです。
Liveは会員にならないと見れないですが、HP上にアーカイブの動画がいくつかあって、試しに使ってみることができます。(英語です。)
Mind.fit:オフライン、オンラインのメンタルウェルネスサービス。約30のセンターで瞑想、ヨガ、マンツーマンセラピーを提供しています。近日中にアプリで睡眠追跡を行い、カスタマイズされた睡眠改善プログラムが作られるサービスの提供も始めるそうです。
2017年に、ヨガスタジオのa1000yogaを買収しています。
Care.fit:2020年4月にローンチされたプライマリケア。医師に直接オンライン相談ができます。内科医から外科医、歯医者、婦人科、毛髪学者まで幅広い層の医師や専門家に相談し、アプリとメールで電子処方箋を受け取ることが可能です。
慢性疾患者やその予備軍への専門家によるマンツーマンサポートも強化していく予定だそうです。
Eat.fit:健康食品ブランドのEC、デリバリーサービス。これは2019年Curefitの収入の40%を占める収益をもたらすほどに成長したそうです。昨年6月の時点でのデイリーのデリバリー件数は35,000件。
昨年の初めには500万ドルをEat.fitに投資し、Curefitの顧客網やリアル店舗を利用してR&Dを行い、10のブランドを新たに作るインキュベーションプログラムを開始しました。
2017年には健康食品のデリバリースタートアップのKristys Kitchen、昨年4月には、コールドプレスジュースブランドのRejoovを買収しました。
創業ストーリー
CofounderのMukesh B. とAnkit N. は Flipkart の元幹部で、彼らはFlipkart時代に忙しすぎてなかなか眠れなかったり、健康に気を使う余裕のない時期を過ごしていたそうです。
健康問題は彼らに限ったことではなくインドでは深刻な課題となっています。
インドの健康市場は、1000億ドルもありますが、インドの生活習慣病などの慢性疾患による死亡者は60%にのぼると言われ、ここを大幅に改善させるには、新しいテクノロジー主導のアプローチが必要だと、彼らは考えました。
2人で2016年2月に退職した後、同年4月に Accel、IDG、Kalaari Capital から1500万ドルを調達してこのソリューションに取り組み始めました。
彼らは、統合的なプラットフォームを素早く作り上げるために、フィットネススタートアップのCULTやThe Tribe、健康食品スタートアップのKristys Kitchenなど数々の買収を盛んに行なっていきました。
様々なジャンルのオフラインフィットネスやヘルスケア企業を買収していくことにより、これまでの4年間では、インド最大のフィットネスチェーンになるという、初期投資家と立てたマイルストーンを着実に達成していると述べています。
資金調達状況
今年3月に Temasek や ユニリーバらから1億1000万ドルを調達しています。評価額などの詳細は発表されていません。
2019年6月にも1億2000万ドルのシリーズDラウンドを終えていて、その時点では5億7,500万ドルと評価されています。ユニコーンとして名前を上げるのもそう遠くないのではないでしょうか。
昨年はソフトバンクのビジョンファンドから2億ドルほどの調達の噂が囁かれていましたが、こちらはまだ噂のままのようです。
昨年は4倍の利益、今年は2倍の利益を生み出しているそうで、今後1–2年は引き続き利益の拡大に力を入れるそうです。
現在はコロナの影響を受けて、800人の従業員の解雇、いくつかのフィットネスセンターとEat.fitのクラウドキッチンの閉鎖をしました。
加えて、創業者は給料をゼロに、スタッフからマネジメントチームは20–50%の賃金カットすることを発表しています。
ロックダウン後は、オンラインフィットネスを強化していて、プライマリケアサービスの拡大にもさらに力を入れていく予定だそうです。
最後に、ここまで読んでいただきありがとうございます。
起業の相談などいつでもお待ちしております!(Twitter: はみるとん)