誰よりも詳しくなる行動力(CR第3期/株式会社coco代表取締役 高橋俊介)
Code Republic(以下CR)は、YJキャピタルとEast Venturesが共同運営する4ヶ月間のアクセラレータープログラムです。今回は、CR第3期の卒業生であり、サービス業向けのファンづくり支援サービス(https://lp.cocoreview.com/)を展開する株式会社coco代表取締役 高橋俊介氏に創業の経緯をインタビューしました。
サービス内容は?
カーディーラーやリフォーム業者、クリニック等の比較的高単価なサービス業向けの、ファンづくりサービスを提供しています。SMSを通じ、とても簡単な操作で口コミやアンケート獲得、クーポン配信などが可能です。
サービス開発のきっかけは?
行きつけの整体院がすごい好きだったので、その整体院の良さを広めるにはどうすればいいか、という観点で国内外の事例を調査し、SMSで口コミを集める、というアイディアを着想しました。アイディアを話したところ、メンターの堀さん・バタラさんから「誰よりも詳しくなろうという」アドバイスをもらい、すぐにアメリカ行きの航空券を予約、同領域で最も成功していたPodiumのファウンダーにTwitterでアポイントをとり、実際に渡米して直接インタビューしました。
その後、行きつけの整体院の院長にPodiumを紹介して、「いいね!」と言ってもらえたので、このプロダクトにしようと決定しました。
どのように仮説検証を行いましたか?
まずは、類似事例を対象店舗に見てもらい、ニーズがあるかどうかを直接聞きました。
最低限のニーズはありそうだったので、ログイン機能すらも省いた上で「SMSで口コミ依頼をする」という本当に最小限の機能を搭載したアルファバージョンを3日程で開発し、実際に使ってもらって、効果を出せるかを検証しました。
その後、導入店舗の口コミ獲得数と、口コミ依頼実施数です。導入店舗自体は少なくても、各店舗がどのくらいアクティブに使っているかをひたすら追っていきました。
起業にあたりCRで得られたことは何でしたか?
自分だけで事業を考えていると、どうしても目先の売上や、目先の顧客だけに囚われてしまい、「大きな市場を狙う」「スケールするモデルを選択する」といったことが疎かになってしまいます。
VCの視点で、将来上場し得るモデルなのか、という点を常に踏まえながら仮説検証を進められたことで、よりスケーラブルな事業へと進化させるための視点を得ることができました。
また、週一の進捗共有があるため、必ず何かしらの進捗をもっていかなければいけないというプレッシャーが事業のスピードアップにつながったと感じます。
最後にcocoをどのように使ってもらいたいですか?
サービス業が顧客のフィードバックを受けてサービスを改善する、ということは、それだけ聞くと当たり前に聞こえてしまいますが、実はそれすらも難しいのがサービス業界の現状です。その結果、「サービス改善をするよりお金で集客する」といったことが今の当たり前になってしまいますが、そうではなく「サービスを良くすることで、顧客を増やす。それを実現するためのツールとして、cocoを使う」そんなふうになってくれたら良いなと考えています。