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スタートアップにおすすめの書籍23冊

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スタートアップにおすすめの書籍23冊

By 松山馨太 inBlog
今回は、特に起業志望や起業初期の方にスタートアップに役立つおすすめの書籍23冊を紹介します!
 
 
本記事で紹介する書籍は、主にスタートアップのアイデア策定からアイディアを検証してPMFを目指すというプロセスに役立つ書籍となります。
 
 
尚、スタートアップの成長プロセスについては、全8本の記事&動画で紹介してますので、以下よりご覧ください。
 
#0PMFって何?
#1 市場選定
#2 アイディア策定
#3 ニーズ検証
#4 ソリューション検証
#5 プロダクト検証 
#6 ビジネスモデル検証
#7 スケール 
動画で見るスタートアップ起業講座
 

スタートアップの方法論とその進化

スタートアップにおける理論の体系化は以下のような流れで進化してきました。
 
90年代は主にビジネスプランの項目とその項目に必要な条件を定義、ビジネスプランの策定を通じて、アイディアの仮説検証を行うことが主流となっていましたが、インターネットの普及により、プロダクトの開発〜リリースに係る費用が減少、さらにユーザー行動を可視化できるようになったため、MVPにより仮説検証を行うリーンスタートアップが普及、リーンズタートアップを中心とする方法論が主流となっています。
 
しかし、リーンスタートアップだけでは、スケールできない市場を選定してしまったり、競合調査による業界・ビジネスモデルのKSFを見逃してしまう可能性もあります。たとえば、PayPal創業者&Palantirの代表でもあるPeter Thielは、「リーンスタートアップは手段であって目的ではない。既存のものを少しずつ変えることにより目の前のニーズには完璧に答えられても、それではグローバルな拡大は決して実現できない。」と述べ、市場の選定と戦略の重要性を重要視しています。
 
この点を踏まえると、MVPを素早くローンチして仮説検証を繰り返すというリーンスタートアップの方法論のみではなく、リーンスタートアップ以前から述べられている市場選定や競争戦略を含めてスタートアップの方法論として理解することが必要だと思います。前置きが長くなりましたが、古典から実践書まで、スタートアップにおすすめの書籍23冊を紹介します。
 

STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか

 
1冊目はマイボスでもあるYJキャピタル堀さんと琴坂先生・井上さんによる「STARTUP」。17人の著名起業家のインタビューを通じて、優れた起業家が創業期に何を考え、どう行動したのか?起業家の追体験により学ぶことができる一冊です。
日本でここまで具体的な事例が詰まった書籍はないのではないでしょうか。Code Republicでは、こちらのインタビューを踏まえた講義型プログラムCode Republic Startup Schoolも開催しています。

ベンチャー創造の理論と戦略―起業機会探索から資金調達までの実践的方法論

起業に求められる創業者、起業機会、必要資源の条件を定義、ビジネスプランを「起業機会を要約し、経営チームが起業機会を如何に実現するかを定義し、明確に文章化したもの」として、ビジネスプランに必要となる項目の解説、ビジネスプランを用いた資金調達方法など起業に関する方法論を網羅的に説明しています。
 
 

アントレプレナーシップ

起業家を「事業機会に気づき、その機会を追求する組織を作れる者」、起業プロセスを「事業機会の認識とそれを追求する組織の形成に関わるすべての機能、活動、行為を含むもの」と定義、ビジネスプランの策定を通じて、市場、競合、顧客を調査、学習を繰り返しながら、事業機会を見極め、ビジネスアイディアの実現に対する解像度を高めていく過程を示しています。
 
 

アントレプレナーの戦略思考技術

ビジネスアイディアを整理するビジネスチャンス登録システム、製品価値の明確化とニーズ検証のためのアトリビュート分析、競合に対する差別化要素を発見するためのQ&A法や消費チェーン分析、技術の不確実性と市場の不確実性を整理して戦略を選定する不確実性のポートフォリオ、目標利益から逆算して仮説を洗い出す逆損益計算法と仮説検証方法とタイミングを決めるマイルストーン仮説マップから構成されるDDP(Discover-Driven Planning)計画法など多くのフレームワークを紹介しています。
 
特にアトリビュート分析はピウロダクトの提供価値を客観的に見直す際に役立つと思います。
 
 
 

キャズム

Rogersのイノベーター理論を基にアーリーアダプターからアーリーマジョリティの間に大きな溝(キャズム)が存在することを示す、言わずもがなな1冊。

 

トルネード

続編となるトルネードでは、そのキャズムを超えるための戦略としてボウリングレーンとホールプロダクトが解説されており、スタートアップは大企業に比べ経営資源が乏しく、無駄な時間とコストを省くために、特定のセグメントに集中して参入、その隣接市場へ拡大することが重要とされています。

アントレプレナーの教科書

売れる製品を作るためには製品開発ではなく顧客開発が重要であるとして顧客開発モデルを提示しています。
 
顧客開発モデルは「顧客発見→顧客実証→顧客開拓→組織構築」の4つのプロセスで構成され、顧客発見では、顧客、顧客の課題、なぜ顧客が製品を利用するかについての仮説を構築、顧客へのプレゼンテーションにより仮説を検証します。
 
顧客実証では、実際に営業活動を行い、エバンジェリストユーザーからの受注を得ます。
 
顧客開拓ではマーケティング戦略を立案、実行します。
 
組織構築では、スケールに向けての組織基盤を構築する。各プロセスで検証を繰り返すこと、課題・ニーズの検証だけでなく、初期段階で実際の販売を通じてソリューションの検証までを行うことの重要性を示しています。

 

ビジネスロードテスト  新規事業を成功に導く7つの条件

ビジネスアイディアを評価する7つの成功条件モデルを作成、ビジネスプランの作成前にビジネスアイディアを見極め、妥当性の検証を行うことの必要性を述べています。
 
7つの条件はマクロレベルでの評価として「市場の魅力」、「業界の魅力」、ミクロレベルでの評価として「魅力的なターゲットセグメントの存在」、「持続可能な競争優位性」、経営チームの評価として「使命、野心、リスク許容度」、「CSF(Critical Success Factor)に対する実行力」、「バリューチェーン上での人的ネットワーク」から構成されており、中でも誰のどのような課題を解決して競合より選ばれるかを表す「魅力的なターゲットセグメント」と業界のCSFとその根拠を明示して、CSFを達成する実行力を意味する「CSFに対する実行力」の2つを最も重要としています。
 

 

プランB 破壊的イノベーションの戦略

イノベーティブなビジネスアイディアを生むためのプロセスとして、既に証明されている類似例、既に失敗している反例を調査、未検証の仮説を特定して検証を繰り返す方法を示しています。
 
また、仮説検証において、仮説、指標、結果、洞察を記録するダッシュボードを提案、仮説の検証を繰り返すことにより当初のビジネスアイディアであるプランAから、顧客から求められるプランBを発見することを提言しています。
 

 

ビジネス・クリエーション!

起業のプロセスを、ターゲット市場の特定から事業拡大まで24のステップに分解して説明しています。
 
各ステップは、市場規模の基準や顧客インタビューの設問内容、ペルソナ策定の際の項目のように具体的且つ明確な判断基準を提示しており、各ステップの行動毎に次のステップに進むか否かの意思決定を容易にしており、成長プロセス全体が最もわかりやすい書籍と思います。

 

リーン・スタートアップ

「アントレプレナーの教科書」の顧客開発モデルを参考として、インターネットサービスの事業開発に応用した手法。
 
MVPによる「構築」「計測」「学習」の3つのステップによる検証だけでなく、3つの成長エンジンも自分のビジネスモデルを伸ばす上で役立つ概念になると思います。以下は主観も含みます。
 
  1. 粘着型成長エンジン:継続率の高いなスティッキーなサービスの場合、リピートを増やす施策を重視する。
  2. ウイルス型成長エンジン:顧客が顧客を読んでくるようなバイラル型のサービス、バイラル係数を重視する。
  3. 支出型成長エンジン:広告・宣伝によりユーザーを獲得するサービス、広告によるコンバージョンの最適化を重視する。
 
 

 

RUNNING LEAN 実践リーンスタートアップ

リーンウタートアップをより実践的な手引きとして紹介している一冊。リーンスタートアップの手法に基づきつつ顧客の課題とソリューションの発見をPSF(Problem Solution fit)、MVPの開発からトラクションの達成までをPMF(Product Market fit)と定義して、ビジネスアイディアの可視化からPMFまでのプロセスを解説しています。
 
RUNNING LEANのプロセスでは、ビジネスモデルキャンバスをスタートアップ向けに改変したリーンキャンバスを用いて、ビジネスアイディアを可視化することから始め、顧客の課題を変更せずいくつかのビジネスモデルを構築、そのビジネスモデルを市場規模、課題の深刻度、技術的実現可能性等の評価基準により優先順位をつけます。
 
その後、顧客の課題を理解するために見込み顧客を探してインタビューを行い、インタビューを踏まえてソリューションとその価格を決め、再度インタビューを行い、PSFを目指します。
 
その後、MVPをリリースしてリテンションやバイラル係数といったトラクションを計測、改善を繰り返してPMFを目指します。
 
 
 
その後もLEAN ANALYTICSやリーン顧客開発のようにリーンスタートアップをベースとした実践書が登場しています。「グロースハック」の概念もABテストを中心として構築、計測、学習を繰り返すリーンスタートアップの進化と考えられます。
 
 

リーン顧客開発

 

 

LEAN ANALYTICS

 

グロースハック完全読本

グロース・ハックの生みの親であるショーン・エリスとFacebookのプロダクトマネージャーモーガン・ブラウンにより、グロースハックの実践的な考え方・指標づくり・分析方法等が述べられています。 

 

いちばんやさしいグロースハックの教本

グロースハック完全読本でも紹介されるグロースハックの考え方やフレームワークを事例や図解を通じてわかりやすく解説してくれています。最初にこちらを読んでグロースハック完全読本を読む流れがお勧めです。

 

起業の科学

 
RUNNING LEANの手順をさらに丁寧に事例を用いて解説しています。書籍自体も見やすく、起業におけるマニュアルとなっています。
 

 

プラットフォーム革命

スタートアップの中でもプラットフォームサービスを検討している際に役立つ一冊。コモディティや非コモディティなど取り扱い対象による分類や、プラットフォームが機能するための要素を「オーディエンス構築」「マッチメーキング」「中核的ツールとサービスの提供」「ルールと基準の設定分解」の4つに分解、解説しています。
 

 

Zero to One

「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か」「小さな市場を独占しろ」などスタートアップの本質を解く一冊。
 
Peter Thielは、「少数の特定の顧客が集中していること」「競合がほとんどいないこと」「スケールのための限界費用が低いこと」という条件を満たす小さな市場を独占することを重視しており、独占状態を維持するためには、専売的技術・ネットワーク効果・規模の経済・ブランドが有効だと述べています。これらにより独占状態を築いた後、関連市場へ徐々に拡大することを勧めています。
 

ブリッツスケーリング

Peter Thielの同級生でありPayPal創業メンバー且つLinkedein創業者、グレイロック・パートナーズのパートナーを務めるリード・ホフマンの教科書的一冊。

スタートアップは 「崖から飛び降りながら飛行機を組み立てるようなものだ」という名言がありますが、急成長を目指すうえでのビジネスモデル・組織双方の観点で数う多くの事例と共に注意点を解説しています。

 

逆説のスタートアップ思考

こちらも多くのVCや起業家の考えを基にスタートアップとは何かを説明しています。スタートアップとスモールビジネスの違いから、Y Combinatorの「スケールしないことをしろ」や「誰も知らない真実」のようなスタートアップの本質を解説しています。著者の馬田氏のSlideshareも非常に勉強になります。
 

 

Y Combinator

上記のY Combinatorのメンバーや卒業生への密着取材を通じて、Paul GrahamやSam Altmanの考え方やY Combinator内でどのようなことが起きているのかを知ることができます。
 

 

起業のファイナンス

最後はスタートアップの成長プロセスとは離れますが、シード期の資金調達においては、ほぼこの一冊で必要な知識を得られる定番の一冊です。資金調達を始める前に一度目を通すことをお勧めします。
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