海外のスリープテックまとめ

こんにちは。ハミルトンです。 1 月 6–9 日にアメリカ、ラスベガスにて催された CES で、スリープテックが話題になっていましたね。スリープ・エコノミーは現在約 4,300 億ドル(約 47 兆円)の市場と言われています。
個人的にも興味があるので、今回は海外のスリープテックをまとめました。
( ⚠ ︎網羅的でなく、スタートアップではないものも混ざってます)
マットレス
最近でホットなのは、やはりマットレス D2C のユニコーン Casper でしょうか。ユニークな形での発送、オンライン、オフラインにおけるブランド戦略で売上を拡大し NYSE に新規上場します。それに追随してマットレス市場は似たビジネスモデルのローカライズド版が各地で発生してます。(ロゴはだいたい青です。)
サプリメント
remrise が最近 $8.2m を調達していました。サプリの D2C スタートアップも勃興してます。たくさんあって選びきれないのですが、今回のマップには個人的好みでプロダクトの見た目が可愛いと思うものをまとめました。SUGARBEARのグミは見た目が可愛いから、とりあえずほしいってなります。
CBD のリラックス効果を利用した睡眠サプリを販売している、Kaleidoscope Lab とかも今っぽいですね。2018 年 8 月に設立して現在 $4m を調達しています。CEO がモデルか?と思うほどの超絶美女でブラウン大学からのハーバード MBA という強強な方です。
パジャマ
最近寝汗がひどくて、特に格安のサテン風パジャマを着ている時はマットレスの下まで滴るほどの汗をかくので、パジャマの選択の重要性に気づき始めています。スイスのスタートアップ Dagsmejan は、綿の 4 倍の汗を吸収する特別な布の技術で特許を取得しています。100$ 以上買えば世界中送料無料で、無料お試し期間もあるので、気軽に購入できます。Nightire は竹100%のナイトウェアD2Cブランドです。竹製!?と言う感じですが、温度調節機能に優れていて、とても柔らかいそうです。こちらも見た目が可愛くて試しに着たくなってしまいます。
スマートウォッチ
Apple Watch や fitbit、Polar、 WITHINGSなどが主だったところです。
ウェアラブル機器では、基本的には静止時を睡眠、運動時を覚醒とみなします。これに加えて、バンド内のLEDで血管を照らして心拍数を監視するなどのテクノロジーを組み合わせて追跡しています。精度の面ではスマホアプリに劣るらしいですが、一貫して同じデバイスを使い続けることによって、安定していくそうです。
個人的には時計をつけながら寝るのはなんだかいやで、昼間つけてたものは夜外して汗とかを乾燥させたいと思ってしまいます…
ヘッドバンド
睡眠時に着用するタイプのものと、昼間に着用して睡眠の質を向上させるトレーニングができる MUSE S やURGONightのようなものがあります。
睡眠追跡のもっとも確実な方法は脳波と眼球運動の検知と言われています。なので、ヘッドバンドは睡眠追跡においてはもっとも精度を上げられるところなのではないでしょうか。
睡眠時に着用するタイプのdreemは、脳波センサー、脈拍センサー、加速度計がついていて解析できる上に、専門家にオンラインの1on1でアドバイスやトレーニングの方法を教えてもらうことができます。
アプリ
アプリは大きく分けて
・瞑想などの、睡眠の質をあげるのに役立つ日中に使用するアプリ
・睡眠のトラッキングをする睡眠中に使用するアプリ
・寝室デバイスやウェアラブルと連動したアプリ
があります。
下二つは、睡眠解析をして、睡眠グラフと睡眠スコアなどが確認できるものです。基本的にスマホの睡眠解析で使われるのは音検出とソナーという技術で、睡眠時に発生する音を拾って分析しています。
SleepScoreは、睡眠の解析とスコアを記録し、プレミアム版($6/月)だと目標とする睡眠スコアに達成するための具体的な方法を提案してくれます。
Sleepcycleは、より直感的なデザインで、Apple Healthのデータともすぐに接続できます。ちなみに、 sleep cycle のサイトを見てみると、睡眠の質が悪いランキング 1 位に日本がランクインしていました。泣
寝室デバイス
枕やマットレスの下に敷くタイプの体温センサー、ベッドの横に置くタイプの無呼吸症候群センサーが特に多い印象です。
スマート冷却システムの MOONA は、枕カバーの下にセンサーを滑り込ませて、ユーザーの睡眠パターンを学習します。その睡眠パターンに合わせて枕の温度をより深く長い眠りになるように調節してくれます。眠りに入るときは温度を下げ、目覚める時は温度を上げるとスムーズに入眠、起床できるようです。スマートマットレスよりも手軽で、同じベッドに二人いてもそれぞれの体温に合わせてカスタマイズできるので、使い勝手が良さそうです。
着用デバイス
ヘッドバンドもスマートウォッチも着用デバイスなのですが、それらの枠に入らないもの達をこちらにいれました。
BOSE SLEEPBUDS™は昨年販売終了してしまいましたが、弊社の同僚が愛用しているそうです。飛行機などで活躍するらしく、私も使ってみたかったです。(再販希望…)
個人的に目を引いたのは、PHILIPSのいびき軽減バンドです。いびきをかきやすい姿勢になってると、センサーが検知して向きを変えるのを促す、というものです。いびきがうるさいパートナーへの不満はよく女子会の話題にあがるテーマなので、今度話題に上がった際には勧めてみたいと思います。
赤ちゃん用の着用毛布 happiest baby では、赤ちゃんの睡眠を助けることによって、両親の睡眠不足も解消できます。赤ちゃんの負担も軽くなりますが、「母親の睡眠不足」という子供が生まれたら必ずと言っていいほど訪れる課題の解決に取り組んでいます。
日本の睡眠不足による経済損失でも、約15兆円とも言われています。日本人は特に睡眠の時間が短く、テクノロジーやシステムなどによる改善が注目できます。
スリープテックに限らず、起業(アイデア段階壁打ちでも)のご相談いつでもお待ちしてます!